事業で大成功しているある経営者に教わった言葉に感銘を受けました。
その社長の経営者としての時間・エネルギー・意識の使い方の比率は、
「過去1、現在3、未来6」であると。
誰しも過去のことで後悔することや、反省すること、または、教訓として肝に銘じておくべきことがある。
どんなに今成功していても、それらをすべて忘れて0にしてはいけない。
しかし、それは経営者の意識の中では「1」にとどめておけ。
今現在、目の前の事業のことで頭がいっぱいかもしれない。
営業、サービス向上、業務改善、顧客対応、資金繰り…、
時間がいくらあっても足りないかもしれない。
しかし、それも経営者の意識の中では、あくまでも「3」のエネルギーである。
経営者の真の仕事は、その倍の「6」の意識・エネルギーを会社・従業員・社会の明日のこと、未来のことに振り向けるべきだ。
「今日を生きるのに精いっぱいで明日のことなど考えられない」というのは言い訳。
「明日のことをやる時間がない」ならわかるが、「考える時間がない」というのは経営者の仕事を放棄したことになってしまいます。
考えることは無限です。
時間があってもなくても、頭は動いています。
その動いている頭で未来のことを思い描くのです。
目の前の仕事に取り組むのは、未来があってこそ。
社員は今日の積み上げで明日を作りますが、経営者は明日の姿になるために今日を作るのです。
今は現場で社員とともに汗を流している社長も、頭の中ではわが社の未来像を思い描きながら今日という日を過ごしてください。