経営者向けコラム

自然の法則

経営をしていく上で、会社の「成果」というものをどう定義していますか?
言ってみれば、社長としての「成功」をどうとらえているか?ということです。

最近顧問先企業が子会社を作ったため、新しく就任した社長とマンツーマンで「社長勉強会」をやっています。
私自身まだまだ経営者としてはひよっこですので、講義しながら実は私自身があらためて「社長業」について勉強しております。

いろいろ学べば学ぶほど、冒頭の質問には決まった答えがない、答えは社長自身がどう思っているかだけだと思い知らされます。
大きくなるのも社長次第、こじんまりやるのも社長次第。
億万長者になるのも社長次第、お金に困る、会社をつぶすのも社長次第。
大きな成功を求めるのも社長次第、小さな成功を求めるのも社長次第。
答えはありません。
すべては自らの意思と選択です。

しかし一方で、コンサルタントとして多くの社長と会ってきた経験から「失敗」する社長は必ず「自然の法則」に反する決断・行動をしています。
自然界は単純明快です。
「成果」つまり「果実がなる」には、
「まくべき種を、まくべき時期に、まくべき場所に蒔く」
しかありません。
種をまかずに収穫することはできないのです。
それ以外のことをしても絶対に求める果実を得られません。

ひるがえって失敗する事業、社長は
「まくべきでない種を、まいてはいけないタイミングで、まいてはいけない場所に蒔いている」。
これに尽きるのではないでしょうか。
また、種をまかずに果実だけ得ようとする社長もいます。
いっときは人のまいた種で果実を得たとしても、絶対に長続きしません。

そんなことを考えつつ、私の会社の成功というものは何なのか、それに向かって私は種をまいているのか、と日々自問自答しております。