先日、ある経営者の勉強会に参加して、とても示唆に富む話しを学びました。
「経営」という言葉を別の漢字で表現すると、「継栄」である、と。
なるほど。
経営とは、継続して繁栄すること。
だから、「継」「栄」なんですね。
よく経営・会計用語で、「ゴーイング・コンサーンバリュー(Going Concern Value)」(継続価値)という言い方をします。
かっこいい言葉なので、コンサルタントとしては使いたくなりますが、経営者としての私には、この「継栄」という言葉の方がしっくりきました。
企業を経営する以上、良いときもあれば悪いときもあります。
ある統計によれば、起業してから3年後に残っている企業は38%。
10年後には5%。
30年以上続くのはほぼ奇跡に近いような数字が出ています。
数字の真偽は別として、利益をずっと出し続けるのが大変なのは事実ですし、油断していたらあっという間に変化の波に飲み込まれて廃業に追い込まれてしまいます。
だから、経営者にとって「会社を経営する」ということは、
1年後も繁栄している、3年後も繁栄している、10年後も繁栄している、次世代にも継続して繁栄している、未来永劫繁栄している・・・、
ということを念頭に置いて日々の判断・決断をすることなのではないでしょうか。
例えば、昨今の「働き方改革」で言えば、
「残業時間を減らしたらやっていられない。しかし、このご時世、いつ労基に駆け込まれるかわからないし、少しでも労働環境を良くしないと人が集まらないし・・・」、
ではなく、
「社員が本当に幸せで充実した人生を歩み、その幸福な人たちが企業をさらに繁栄させてくれる。そのために何をすべきか」
と考えれば、様々なことに積極的に取り組めます。
すべては、経営者の考え方、気持ち次第です。
今日から、「継栄」を意識してください。