2015年4~6月期決算発表を終えた上場企業のうち7割が前年同期比で経常増益になったとのこと。
消費増税の影響が薄れ、円安や外国人消費も追い風となり、いよいよ景気が上昇基調になってきました。
東洋経済オンラインで調べてみると、こんな状況の中でもダスキン、アツギ、カンロは7年連続の営業減益。
その他の不調企業には、店舗型小売業が多いようですが、それ以外に特に目立った業種の偏りはなく、それぞれの企業がビジネスモデル、商材、サービスの衰退など固有の問題を抱えているようです。
振り返って私たち中小企業はどうでしょうか?
そもそも商売の根本原則は「儲かるのか?」の問いに答えられること。
いろいろな経営者と話していると、あまりにも「儲からない」仕事に手を出している人が多いです。
あるいは、「それでどうやって儲けるの?」と聞きたくなるような内容の仕事をしている人が多いです。
資金力のある上場大企業ですら、ビジネスモデルの選択いかんでは、好景気の波に乗ることができないのに、私たち中小企業がその選択を誤ったら、たちまち倒産への道まっしぐらです。
どんなに必死な営業も、血のにじむ合理化、能率化も「ビジネスモデル選択の間違い」の前にはむなしい努力になってしまうのです。
例えば、資金力と強力な販売網の必要な分野に手を出していませんか。
分不相応な規模の拡大を目指していませんか。
大手企業と真正面から競合する分野で戦っていませんか。
心当たる社長は、直ちにビジネスモデルを転換して収益構造を変えていかなければならないのです。