中小企業の経営者は、人の採用には常々苦労するもの。
とくに、好業績の大企業を中心に売り手市場になっている昨今、優秀な人材を採用するのは至難の業です。
どんなに優れたビジネスモデル、経営戦略があろうとも、人がいなければ実現できません。
一方で、戦略がなければ今いる人を活かしきれないことも事実ですし、どんな人を採用すればいいのかも定まりません。
いくら人材難とはいえ、適当にどんな人でも採ればいいというわけでありません。
やはり、しっかりと将来の自社の姿を思い描き、それを実現するための組織図を空想し、その理想の組織図の穴を埋めるために社内の人間の成長を期待(それだけの教育、訓練、チャンスを与える)するのか、あるいは外部から採用していくのか、あらたな若手の無限の可能性に期待して新卒を入れるのか…等々、常に思いを巡らせ続けてください。
もちろん、5年後を考えれば、今いる人材が今発揮している能力を最大に使い切ることが大事です。
そういう意味で、戦略(選択と集中)が決め手になります。
しかし、10年後を考えたときには、常に「人」が決め手になります。
そういう意味で、どんなに日常の業務が多忙であろうとも、経営者は常に人材教育、幹部育成、採用活動、などを考え続けることが大事なのです。