経営者向けコラム

学ぶ意欲と実践する意欲

先日、ある経営者の会合で「経営塾」と銘打った勉強会を実施しました。
内容はいたってオーソドックスなもので、経営理念や経営計画について確認したり、自社の事業領域、事業・商品のライフサイクル、事業の将来性などを検証したりしました。
30名以上の経営者の方々にお集まりいただき、非常に盛りあがりました。

このときは講師の立場でしたが、最近私自身も一経営者としてこのような会合に参加することが多くなりました。
そんなときにいつも思うのは、
「学ぶ意欲」と「実践する意欲」は違う
ということです。

一国一城の主として頑張っている以上、経営者はサラリーマンと比べて「学ぶ意欲」の高い人が多いのは事実です。
しかし、学んだことを即実践する、自社に取り入れる、やってみる、となると途端に少なくなってしまいます。

いいとは思うけど…、あれはあの会社のことだから…、うちの業界は特殊だから…、やる人がいない…、いつかはやろうと思っている…、今期は無理だが来期から…、
言い方は様々ですが、結局全部できない言い訳です。

一方で伸びている社長はみな、「実践する意欲」の高い人ばかりです。
いいと思ったらすぐにやってみる。
うまくいかなければ違う方法を考えれば良いだけです。
やらなければ何も始まりません。

経営者に限らず全ての人に言えることですが、学ぶ意欲はないよりもあった方がよい。
しかし、学ぶ意欲があっても実践する意欲がなければ何の意味もない。
そう思っております。