昨年の今頃、夏の甲子園で初出場初優勝した、わが出身県代表 前橋育英高校の荒井監督の座右の銘である「凡事徹底」について書きました。
凡事徹底とは、
「当たり前のことを徹底的にやる」
「誰でもできることを誰もできないくらいやる」
わが社の社名の由来(BT:Bonji Tettei)です。
先日、カンブリア宮殿で札幌の洋菓子一番人気店「きのとや」が取り上げられていました。
それを見て、あらためて「凡事徹底」という言葉を思い出しました。
一番人気店だからといって、何か特別な商品があるわけではありません。
きのとやが実践していることは、「安心・安全」と「従業員を大切にする」ということ。
そして、ケーキづくりの条件は3つ。
「最高の材料・素材」
「鮮度」
「手間をかけること」
人気の秘密を探りたいライバル店にとっては、当たり前すぎて何も参考になりません。
しかし、その当たり前のことを徹底的にやりぬくことができる会社がどれだけあるでしょう?
ここに掲げたことはすべてコストのかかることばかりです。
経営者としては、どこかで手を抜きたい、コストを削減したいという思いが出るはずです。
だからこそ、誰でもできることを誰もできないくらいやることは難しいのです。
あらためて、小難しい経営理論よりも、「凡事徹底」こそ経営の原点であるという思いを強くしました。