NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」にはまっています。
先週、今週はまさにクライマックス。
本能寺の変で信長の死を知った秀吉軍が、今まさに戦を交えている毛利と電撃的な和睦をし、京に戻って明智を打つという「中国大返し」。
秀吉が天下を取るために、軍師としての黒田官兵衛が暗躍する生々しい状況が描かれていました。
歴史好きな方や大河ドラマを見ている人はご存知ですが、あまり詳しくない方に解説すると、この中国大返しというのは、後に秀吉が天下を取るターニングポイントとなる出来事です。
信長の弔いという大義名分を旗印に天下統一に名乗りを上げるチャンスが来た秀吉。
しかし、目の前には宿敵毛利との戦いが継続している。
このとき、黒田官兵衛は軍師として冷静な判断をします。
今戦っている目の前の敵とは何のために戦っているのか?
天下統一のためである。
では、今度は状況が変わって一刻も早く京に戻り明智を打つことこそが天下統一の近道である。
目的が明確であれば、手段として実行していることが「戦う」⇔「戦わない」という正反対なことであっても全く問題はない。
要は大きな目的が達成できればよいのです。
ある意味企業にとっての「軍師」である私にとっても非常に参考になるお話でした。
まず、企業の目的を明確にすること。
そして、目的が明確であれば、それを実現するための手段が変わることは当たり前。
時代の空気を読み、ライバルの状況を冷静に分析し、必要とあらば大胆に戦略転換することに躊躇してはいけない。
こだわりやメンツ、プライドなどは二の次です。
社員からは朝令暮改、言うことがコロコロ変わる、社長の考えがわからない、あれは失敗だった…、など色々言われますが、そんなことにひるんではいけません。
だからこそ、普段から事業の目的、意義を明確にして、社員とその思いを共有しておくことが大事なのではないでしょうか。