経営者向けコラム

キャッシュフローの改善

先日中小企業家同友会の例会でキャッシュフローについて検討する機会がありました。
経営者であれば誰しも売上、利益に意識が行くのは当然ですが、経営をしていく上で一番大事なのは(もちろん、理念が大事なのは置いておいて…)キャッシュフロー、つまり日々のお金の出入りです。

良く言われるように「勘定合って銭足らず」、つまり利益は出ているが売れば売るほど資金繰りがしんどくなるような業態の事業を営んでいる場合は注意が必要です。
介護関連などの新規事業をこれから考えている方は介護報酬など国からの入金より先に人件費などの支払があることを十分念頭に置いてください。
いづれにしても、こうした企業は「売上を上げる」ということと同じくらい頭をキャッシュフローに振り向けなければなりません。

もちろん、普段から銀行との関係を密にしておく、払うものは払ってなるべく内部留保を厚くしておく、支払サイトをなるべく短くしてもらえるような契約にするなど、日頃から財務を健全にしておくことが必要です。
現在のような低金利のときに余裕をもった借入をしておくなど、先を見据えた資金計画も大切です。

正しい経営を正しく実行することにかなう秘策はありません。

一方で…、
絶対に会社をつぶさないという至上命題を背負った経営者としては、こんなきれいごとでは済まない自分なりの方法論を持っていないといけません。

具体例をここに書くことはしませんが、天使のように霞を食べて事業を継続していけるほど世の中は甘くないことも事実です。
違法なことや人が不幸になることは絶対にやってはいけませんが、普段から経営者仲間からの情報収集をしておくことも大事なことだと思います。