経営者向けコラム

お客様をイラッとさせる瞬間

丁寧な仕事をしているのに、逆にお客様をイラッとさせる瞬間というものがあります。
一生懸命やっているつもりでも、お客様は「何なの!」と思ってしまう一瞬です。
先週立て続けに3回そんな瞬間に遭遇しました。

1つ目。
税金関係で市役所に問い合わせの電話をしました。
担当の部署に転送されたのですが、明らかに自信のなさそうな男性が電話に出ました。
彼はこちらが何か言うたびに
「少々お待ちください…」無言。
「少々お待ちください…」無言。
「少々お待ちください…」無言。
延々この繰り返しです。

一生懸命答えようとして調べていることもわかります。
でも、「少々お待ちください」も、こんなに何回も言われると「少々」ではなくなります。
最初から「わからないので、調べて折り返します。」と言われたほうがすっきりします。

「少々お待ちください」 便利な言葉ですが、「少々」の時間に気を付けてください。

2つ目。
従業員関係の手続きでハローワークに問い合わせの電話をしました。
オペレーターの女性が出て、「担当の部署におつなぎします」と言い、電話が転送されました。
しばらく待っていると、相手が出ました。
つながったのかと思ったら、先ほどの女性です。
「込み合っているようですので、もう少々お待ち下さい」。
もう一度転送されました。
ずいぶん丁寧な対応をしてくれるなと感心していると、相手がでました。
今度こそつながったと思いきや、また先ほどの女性です。
今度は、「繋がらないので、直接こちらの番号に電話をかけてください」と言われました。
転送しても出ないのに、直接かけても出ないでしょう!
せっかく丁寧な対応をしていただいたのに、最後に見捨てられて逃げられたような気がしました。

「丁寧な対応」 期待が高まりすぎてしまうので、答えられないときの失望に気を付けてください。

3つ目。
家の近所の回転寿司に行きました。
ボーナス時期ということもあり混雑していました。
駐車場待ちの車列で待っている間に、先に家族がお店に入りました。
並んでいると、普段はものすごく丁寧に対応してくれる駐車場係の人が車に近づいてきました。
そして、「大変込み合っていますので、時間をずらしてお越しください」と。
いやいやいや、もう家族が中に入ってるし…!
「家族が先に入りました」と言うと、「では、車だけ時間をずらしてお越しください」おいおいおい。
車が一人で移動しますか!
「あなたは家族と一緒に食事しないでください」と言っているのと同じですよ。
押し問答をしている間に、駐車場が空いたので入ったのですが、彼も忙しくてパニックになっていたのでしょう。
臨機応変に対応しているのですが、混んでいるのはお前たちのせいだ、と言わんばかりの言い方にイラッとしました。

「臨機応変な対応」 言い方に注意しないと、邪険に扱われたような気がしてしまうので気を付けてください。