経営者向けコラム

メールの罪?

本来なら、メールの「功罪」として、メールを活用することのメリット、デメリットを書くべきなのですが、今回はメールの「罪」、デメリットのみです。

とういか、「メールの罪」でもなく、「私の罪」です。

先日、うちの社員にひどいことをしてしまいました。
発熱体調不良で休むという連絡をもらっていたのですが、その弱っているAさんに対して、長々とメールで仕事上の苦言を書いてしまいました。
しかも、感情に任せて書いたものですから、あとで読むと同じ事の繰り返しで支離滅裂です。
元気なときに読んでも、「社長、何が言いたいの!!」と思ってしまうような文章です。
それを、わざわざ熱を出して寝ているAさんに向かって送信してしまったのです。

私としては、プロとしてこの情報を1秒でも早く共有したいという思いだったのですが、弱っている相手のことを考えない一人よがりで軽率な行動でした。
自分だったら、具合が悪くて寝ているときに、上司からネガティブ、かつだらだらと長文のメールが送られてきたらどう思うだろうか。
きっと、内容ではなく、そのメールが来たこと自体に腹が立つでしょう。

メールはネガティブ情報を書くと必ず言葉足らずになります。
受け取った側は、ただでさえネガティブな気分になっているので、言葉足らずの部分は全て悪いようにとらえてしまいます。
例えば、取引先から冷淡かつ怒りのクレームメールをもらって、慌てて電話をすると、相手はそんなに怒っていない、なんて経験がある方も多いと思います。

逆に、なんとか伝えようと思って書けば書くほど長文になってしまい、書いているうちにさらに感情が高ぶってしまい、実際に面と向かって話すよりも過激なことを書いてしまいます。
結果、書けば書くほど相手に真意が伝わらなくなります…。

やはり、部下にネガティブなことを伝えるときは、面と向かって話さないとダメです。
メールは絶対にダメです。

とは言いつつ…、
まるでメールが悪いように書いてしまいましたが、結局は私が悪いのです。
私の「人間力」不足です。
反省しています。
社員のためにも、良い人間、良い経営者にならないといけないとあたらめて思いました。