経営者向けコラム

従業員の幸せ

今朝、読んでいた本の中にドキッとした一言がありました。
自分にとっては、あまりの衝撃だったので、今、この文を書いています。

「部下も自分も幸せになりたいのは同じです。
会社というのは、お客さま、働いてくれる従業員を幸せにするための道具なのです。」


この言葉で思い出したのは、サラリーマン時代、私自身も、「人は誰もが幸せになりたいと思っている。」ということを部下に何度も熱く語っていた、ということです。

「何のために働くのか?」もっと言うと、「何のために生きているのか?」

答えは人それぞれだと思いますが、私なりの一つの解答が、
「それは幸せになりたいからだ」と思っています。

ところが、自分が起業して経営者になり、まがりなりにも従業員を使う立場になった途端に、この「自分の信条」と思っていた大事なことをすっかり忘れていました。

恥ずかしながら、
その人がいくら稼ぐのか、販管費がどうか、会社にどれだけの利益貢献をするのか、損か得か、というようなことしか考えていませんでした。

「昔あんなに考えていたことを、今、一つも考えていない…」
冒頭、ドキッとしたというのはそういうことです。

あらためて考えました。
会社を作ったのは何のためだったのか?

「お客様の事業の目的・意義の実現のために日々努力をする」

それは、自分の顧問先企業の社長、従業員、その家族、取引先、地域、社会、日本、世界がみなハッピーになるお手伝いがしたい、ということだった。
会社はそのための手段でしかないはず。
しかし、いつのまにか手段が目的になり、自分がいい暮らしをすることが主眼になってしまっていたのかもしれません。

今日からまた、従業員の幸せ、お客様の幸せ、そして、自分の幸せを意識した経営を心掛けたいと思います。