経営者向けコラム

社員に対する考え方

前回、「考えない社員」というテーマで書きました。
再びこのテーマについて考えてみます。
ちなみに、「考えない社員」を前にしたときに、あなた(社長)はこれまでどんな対応をしてきましたか?

①社長自身がいろいろ努力をして、社員を「考える」方向にもっていく
②こんなヤツがたくさんいたら会社がつぶれてしまうので、解雇する
③さすがに解雇はしないけど、しょせんダメなヤツなので、それなりの仕事をさせておく。いずれ辞めていくだろう
等々

いろいろな対応があると思います。

もちろん、一番望ましいのは、前回も書いたように、①社長、上司が努力をし続けていくことです。

しかし、一方で、社長、上司がどんなに努力をしても、人によってはそもそも「考える」ということが苦手な人がいます。
こういう人はどうしたらいいのでしょうか。

一番良くないのは、「こいつはダメなヤツだ」というレッテルを張ってしまうことです。
③のように、ダメなヤツだから、それなりの仕事をさせておけばいいや、というのは良くないですね。

考える、考えない以上に重要なのは、この人が「黙々と真面目に働く人」がどうかということです。
自分(社長)のことを慕ってくれていて、一生懸命働いてくれる人であれば、こんなにありがたい社員はいません。
何も考えないバカなヤツだ、などと思ったらバチが当たります。
感謝です。
社長にとっては神様です。

もちろん、考えもしない、真面目に一生懸命働きもしないで、残業がどうだ、休みがどうだ、給料がどうだ、あいつがどうだ、社長がどうだと文句ばかり言っているような人は論外です。
そういう人は、社長が何かをしてもしなくても必ず辞めていきます。

しかし、自分で考えることはしないが、私(社長)を信頼して、真面目に黙々と働いている従業員こそ、大切にしなければならない人たちではないでしょうか。

こんな人たちでも、職場の改善、工夫などは必ずできます。
短期的には「考えることが苦手」の部類に入るかもしれませんが、もっと長い目で見てください。
あきらめないでください。
必ず、そういう人がきらりと光ることを言ってくれる日が来ます。
5年後か、10年後か、もしかしたら30年後かもしれませんが。