経営者にとって大事なこと。
それは、「素直な心」。
松下幸之助は言っています。
「素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、そこから何らかの教えを得ようとする謙虚さを持った心です。」
(松下幸之助著「素直な心になるために」より引用)
先日、ある「経営者の勉強会」に参加したときのことです。
自分の態度に非常に反省することがありました。
今でもそのときのことを考えると恥ずかしいです。
あるテーマでグループ討議をしたのですが、私のグループは5名ほどで私以外はみな社歴何年、売上何億~何十億という社長ばかりでした。
順番に意見を述べていき、最後に私の番です。
私の会社は第1期が終了し2期目に入ったところです。
正直言って、その日のテーマに該当するような事例もなければ、問題意識もありませんでした。
ところが、自分の番が回ってきて、口を開いた瞬間に自分の頭が制御不能になり、今の会社のことではなく、前職の事例と自分がそこでどれだけ問題意識を持っていたかをペラペラと話してしまいました。
そのときの自分の気持ちを振り返ると、けしてその話がしたかったわけではありません。
ただただ、そこにいた社長たちに対して、「自分が小さな会社のちんけな社長だ」と思われたくない・・・、という変な見栄と対抗意識しかなかったように思います。
なんでそんな意識を持ったのかも自覚できません。
私の潜在意識の中にそんなケチな虚栄心があったのでしょう。
そんな虚勢を張ったがために、諸先輩がたに教えを乞うという貴重な機会を失ってしまいました。
「素直な心」。
難しいですが、肝に銘じていきます。