経営者向けコラム

経営者の磁力

仕事柄いろいろな経営者の方と話す機会があります。
私自身の前職の同僚や部下にも起業した人間がたくさんいます。
先日その中の一人と話しをしていて、あらためて感じたことです。

彼の会社は、立ち上げたばかりで、営業やら資金繰りやら非常に苦労していますが、最近、なんとか事業が軌道に乗ってきました。
私が言うのもなんですが、社長は本当に一生懸命頑張っています。

しかし、一方で詐欺まがいの投資話やトラブルをかかえた人との取引など、どう考えても社長の気力体力を消耗するようなダークな取引案件をいくつか抱えています。
本人は「ひどい目に合った」という感覚のようです。
しかし、よくよく話を聴いていると、「火のないところに煙は立たない」というか、「類は友を呼ぶ」と言うべきか「身から出たさび」と言うべきか、やはり、そのような人が近寄ってくる原因は、彼自身にあるのではないか、と思うことが多々ありました。。。

話は変わりますが、
私自身のこれまでの経験で、「この社長は素晴らしいなあ」と思うような社長から紹介された社長には素晴らしい人が多いと思います。

経営者の磁力とでも言うのでしょうか。
自分の周りに近寄ってくる人は、自分自身の鏡なのです。

経営者自身が常に襟をただし、正しい考え方、正しい経営、正しい仕事をしているのであれば、おのずと正しい人が自分の周りに集まってくるでしょう。
逆に、自分自身の経営に何かやましい側面があるなら、自分の周りには同じような人が集まってくると思います。