今週月曜日台風18号が日本列島をなめるように通過していき、関東でも多くの被害が出てしまいました。

東京では、7時頃から徐々に雨脚が強くなり、9時には暴風圏に入り、11時くらいには通過。
午後からは台風一過の晴れ間が広がる目まぐるしい天気でした。

台風が接近してくる前に私も家を出ました。
家から駅までの途中に3階建て建売住宅の建築現場があります。
だいぶ工事が進んできており、棟上げが終わり3階まで足場が組んであります。
もちろん、こんな天気では現場は休みで職人さんは誰もいません。

ふと上空を見上げると、足場の3階部分にアルミの足場板が無造作に積んであり、風であおられています。
その横には木材の束がいつものように置いてあります。

これから暴風圏に入るのに…。

突風で木材や足場板が飛んで周囲の屋根やガラスに当たったら大変です。
下を通る人に当たったらそれこそ大惨事です。
怖いので駆け足でその前を通過しました。

地震や噴火と異なり、台風は数日前から状況が予測できています。
とくに今回の東京の台風は時間通り予測通り天気予報通りにやってきました。
建築現場では、昨日終了の段階で明日は午前中暴風圏に入ることがわかっています。
おそらく、職人さんたちは「明日は現場作業できないな」、という会話をしていたでしょう。
にもかかわらず、段取り優先なのか、自分たちが現場に来ないのに、木材は一番風にあおられる場所に放置して帰るという想像力の無さ。
幸い、何事もなかったので良かったのですが、それは結果論ですよね。
何もなかったことで、この会社は問題にすら気づいていないでしょう。
これがもし自分の会社の社員だったらと思うとゾッとしました。

皆様の会社は大丈夫ですか？