昨日、テレビをつけると、「いつやるの? 今でしょ」でブレークした東進ハイスクールの林先生がお母さんたちの子育ての悩みに答えるという番組をやっていました。
私も、お母さんたちの色々な質問に対して、「私だったらどう答えようかな」と考えながら見ていました。
その中で自分の答えと林先生の答えがあまりにも違っていてびっくりしたと同時に、先生の答えに非常に感動したものがありました。
あるお母さんが、「よく「子供を信じなさい」と言われますが、自分の子供をどこまで信じたら良いのでしょうか?わからなくなります」という質問です。
私だったら、
「どこまでも信じなさい。
子供に見返りを求めるのではなく、ただ愛することです。
親が子供のことを信じてあげなかったら、誰が信じてあげるのでしょうか。
もしかしたら、子供が悪い道に行くことがあるかもしれません。
しかし、親が愛情をもって信じ続けていれば、たとえ何十年後だとしても、必ず子供は気が付くときが来ます。・・・。」
というようなことを言ったと思います。
きっと、先生もそんなことを言うんだろうな、と思っていると、林先生の答えはこうでした。
「そんなのわかりません。毎日見てるお母さんにわからないものが、他人の私にわかるわけないでしょう!」
ハンマーで殴られたような衝撃でした。
私の答えは、聖人君子的なキレイな回答ではありますが、その分、私の心がない、どこかの「教え」で聞いたような回答です。
一方、林先生の「そんなの知らん。あんたが親だろ!」という回答は、中身はキレイではないですが、本気で考えて自分の言葉で言っています。
質問しているお母さんたちも、回答の中身よりも「この人は一生懸命答えようとしている」という姿勢に信頼をおぼえることでしょう。
仕事柄、私もいろいろな質問や相談をされることが多いです。
いつも優等生的な回答をしていたつもりでしたが、実は相手にとってはたいして重みのない言葉だったと反省しました。
むしろ、「そんなの知らん。あんたが社長なんだから、あんたが考えろ」と本気で言えることが、本当のコンサルタントの価値なのかな、とも思いました。
林先生、ありがとうございます。