先日、ある企業の業務監査をしていて気づいたことです。
この企業は私が駆け出しコンサルタントの頃から付き合っている会社で、当時に比べると売上規模で20倍くらい成長し、業界ナンバーワンになりました。
当時から今日現在までずっと成長し続けているため、当然ながら社員は全員「忙しい」です。
そこらへんの会社の人が「うちは結構忙しいから・・・」なんて言う100倍くらい忙しいと思いますが、みんな楽しそうにイキイキと仕事をしています。
こんな素晴らしい会社ですが、やはり成長企業であるが故の落とし穴があります。
まず1つ目は、「忙しい」ことがすべての免罪符になること。
確かにみんな忙しいので、何かやろうとしてできなかったとしても、それほど責められず、むしろ「忙しいから仕方ないな・・・」と許してしまいます。
それに関連して2つ目は、結局何か問題が起こったときには、まったく予想外の事態ということは少なく、必ずどこかで指摘されていたり、みんなが思っていたことが大半です。
忙しいから後回しになっていた、指摘されていたので表面上対応しておいた、などということが結局後になって大きな問題になります。
さらに、3つ目ですが、どの部署も今の目の前の仕事をこなすことで精いっぱいになりますので、他部署のことを考える余裕がなくなります。
それによって、部署間の情報共有ができずに、非効率な仕事をしてさらに忙しくなります。
いかがでしょうか?
みなさまの会社が今まさに成長の過程にあるなら、この3つのことが必ず起こりますので、ぜひ、今から対策を考えておくと良いと思います。