経営者向けコラム

イケアのライバルはディズニーランド! 当社のライバルは?

先日のテレビ東京カンブリア宮殿で家具のイケア(IKEA)が取り上げられていました。
ご存知の方も多いと思いますが、イケアの店舗というのは、大きな空間にいくつもの小部屋を作り、実際の生活をイメージした部屋をそのままディスプレイしています。
お客様はよそのうちに上がり込んだような気分で家具や雑貨を見て、自分の家に置いたときのイメージを膨らませていきます。

このイケアが日本に進出した際、当時の代表は
「イケアのライバルはディズニーランドだ」と言ったそうです。
というのは、イケアは「家族で楽しい一日を過ごす場所」だからだ、ということです。
「イケアが提供している価値は、ただの家具ではない。だからイケアのライバルはニトリでも大塚家具でも○○家具でもない。」という考え方でしょう。

自分たちを「単なる家具屋」と定義するか、「家族の幸せを提供する場所」と定義するか。
たとえ売っているものは家具だとしても、考え方次第でまったく違う理念、文化を創造でき、お客様へ提供する価値も違ってくるものだと、あらためて考えさせられました。

翻って、私たちの会社がお客様に提供している「価値」は何でしょうか?
私たちのライバルは、単にとなりの同業他社でしょうか?
もし、自分たちがそう考えているのであれば、お客様も私たちのことを数ある業者のうちの1社としかとらえていないでしょう。

もっともっと自社の存在を突き詰めて考え、もっともっと自分たちの提供している価値の意味を深く探求していきましょう。
そして、いつかは、イケアのように「当社のライバルはディズニーランドです」というようなことを言ってみたいものです。