アベノミクス、日銀の「異次元」金融緩和政策の影響で株価上昇、円安進行など、マーケットは反応し始めています。
これが実体経済に反映して、現実に経済状況が良くなってくるのかどうか?
経営者としては今日の状況をどう実際の経営判断に活かしていくのかが重要です。
当たり前のことですが、景気は上がれば下がる、下がれば上がるものです。
マクロ的にはそのような動きをすることは誰でもわかっています。
しかし、現実、目の前の経済状況というのは、経済学者でさえ予測するのが難しいということがよく言われています。
今年(2013年)年初のがっちりマンデーの新春恒例「スゴイ社長が語る」特集で、有名上場企業の社長が今年(2013年)の株価予想をしていました。
ちなみに、結果はこうです。
JINS 田中社長:9000円
LION 濱社長:10500円
ワタミ 渡邉社長:12000円
リブセンス 村上社長:10500円
まんだらけ 古川社長:8000円
マクドナルド 原田社長:15000円
いかがでしょうか?
もちろん、昨年末のこの番組収録のときには、今日のこの状況は予想もできなかったことです。
そうそうたる社長たちでも、「結局はわからない」ということですね。
たった半年前ですが、原田社長などは「何言ってるの(苦笑)」という感じで見られたほうですが、ふたを開けてみると、一番スルドイ意見になりつつあります。
「景色や雰囲気」が「景気」の語源と言われています。
ですから、景気というのはもともと実体経済だけでなく、世間の雰囲気、気分まで含めた経済の動き全般を指すものです。
黒田日銀総裁が市場に供給するお金の量を2年で2倍にすると言うと、なんとなく、50年前の池田勇人内閣の「所得倍増」と勘違いする人も多いと思います(それとは関係ないのですが・・・)。
だから、自分の所得が上がらないと、「結局ダメじゃん!」と思って一気に景気が冷え込むこともあるかもしれません。
経営者としては、景気にアンテナをビンビン立て、時流に乗り遅れないようにしつつも、世間の雰囲気・気分に左右されないような堅実な経営をすることが大切だと思います。